うねり取りの練習方法

うねり取りを行うためには、最初にトレード対象とする銘柄の値動きの観察から入らなければなりません。そのために、トレード候補となる銘柄の月足、週足、日足チャートをみて、自分の好みにあったうねりをしている銘柄をいくつか探してみましょう。そして、それらの銘柄の過去1年前から現在までの終値の場帳と折れ線グラフを書いてみます。その場帳と折れ線グラフは、うねり取りを始めたら、ずっと書き続けることになります。

日々、場帳と折れ線グラフを書きながら、どのくらいの期間上がれば、下がり始めるのか、どのようなリズムで上げ下げをしているか、どのような価格帯で上下しているか、値動きに何かリズムのようなものがないかなどを実際に手を動かしながら、考察してみて下さい。しばらく売買はせず、ある程度場張と折れ線グラフを描きながら、値動きの感覚が分かって来れば、次のようなルールのもとで実際にトレード練習を始めてみるのがよいです。このような練習方法は、有名な相場師である林輝太郎先生の本のどこかに書かれていたと思います。

トレード練習のルール

1)最小単位でトレードする。
2)買い2枚、あるいは、売り2枚まででトレードする。
3)1枚目買ったあとの2枚目の買いは、1枚目より安くなければならない。売りはその逆。
4)1枚目買った後、すぐに利が乗れば、2枚目の買いを行わず、1枚目だけで利食いする。売りはその逆。
5)最初は、-1(1枚買い)、-1(1枚買い)、2-(2枚売り)の2分割買い、一括利食いをする。売りはその逆。
6)最初は、売りより買いから入る方が恐怖心なく練習を行える。
7)トレードする前にロスカットラインを決めて、そのときの最大損失額を計算し、その損失額=必要経費を出すことができなければ、そのトレードを行ってはならない。
8)ロスカットラインに達したら、躊躇なくロスカットを行う。
9)一括利食いするときの決済位置は、手数料分以上の含み益が出ている位置なら、どこで利食いしてもよい。練習トレードは波に乗る練習として行うので、利益を伸ばそうと最初は考えなくてもよい。
10)-1、-1、2-に慣れてきたら、-1、-1、1-、1-の2分割買い、2分割売りをやってみるとよい。売りはその逆。
11)玉の入れ方は、株価の値動きのリズムに合わせていれる。

-1、-1、2-での練習を行って、プラス利食いで終わることが多くなれば、値動きの感覚が身についてきていることになります。この練習をひたすらやったあと、一括利食いから2分割利食いを行ってみるとよいです。つまり、決済時の平均値を有利にしようということです。

では、実際にトレード練習をするにあたり、どこで最初の玉をいれるかですが、実際に資金を投入する前には場張と折れ線グラフをある程度の期間つけているでしょうから、大まかな値動きが分かっているはずです。このあたりまで下がれば、それ以上、あまり下がらずにその後、上がっていくとか、このあたりまでくれば、それ以上上がらずに下がり始めるとか、どのくらいの日柄で上げ下げしているのかなど、なんとなく値動きの予想がついていると思います。もし、これが分かっていないようでしたら、実際に資金をいれての練習はまだ早いかもしれません。

うねり取りの練習は、日足で行うのがよいです。うねり取りは、基本的に日足で行うことが普通だからです。もちろん、日足より短い時間軸でのうねり取りも可能ですが、日足より時間軸が短いと、ザラバでの値動きに右往左往してしまうことが多いので、最初は日足で日々値動きを観察しながら玉をどう動かしていくかを考えながらトレード練習を行うのがよいと思います。なので、トレードの判断は終値で考えることになりますので、ザラバはみないでよいということです。

玉の入れ方は、朝の寄りでの成り行きか、大引け間際に成り行きでいれるのが迷いがなくておすすめです。狙ったところに指値を出しておくという手もありますが、狙ったところまで来てくれなくて、玉をいれることができない可能性がありますので、確実に玉をいれるためには、朝の寄りか、大引け間際で成り行きで入れるのが確実です。成り行きでいれると、多少不利な価格で玉が入ることもありますが、うねり取りは目先の小さい波をとるというよりは、目先の小さい波を無視して大きな波を取ろうという手法なので、多少不利な価格で玉が建ったとしてもさほど気にすることはありません。

さて、実際にどこで最初の玉を入れるかですが、買いの場合、下げ止まりそうなあたりで1枚目の買いをいれ(図1の①)、下げ止まったあたりで2枚目の買いをいれ(図1の②)、買い玉の平均値を有利にしたあと、その後の上げで買いの平均値を超えたあたり(図1の③より上)で一括決済するのが理想です。決済する位置は、手数料分以上の含み益が出ている位置なら、どこで利食いしてもよいです。練習トレードは波に乗る練習としてやるので、最初は利益を伸ばそうと考えなくてもいいからです。この練習をひたすら繰り返します。

図1

最初は、下げ止まりそうと思って1枚目買っても、おそらく、さらに下がってしまうことでしょう。もし、1枚目買っただけで最初のロスカットラインまで一気に下がってしまったら、そこでトレード終了です。1枚目買うときは、さらに下がるだろうと思って買うので、2枚目を買う位置までの下げは想定内の動きと言えますので、2枚目の買いの位置までの下げで驚くことはありません。なぜなら、そこまでは下がるかもという読みでトレードをするわけですから。

問題は、2枚目を買ったあとです。トレードを始めるときの読みとしては、2枚目を買ったあと、さほど下がることなく上がるという読みでトレードを始めるわけですが、予想に反してさらに下がり続けることも当然あります。このとき、最初に決めたロスカットラインまで下がってしまえば、それでトレード終了です。このように、ロスカットラインにかかってトレードが終わってしまうということは、そもそも最初に立てた読みが間違っているということになり、それはまだ値動きの変動感覚が分かっていないということになります。

最初からロスカットにならず、常にプラス決済ができるようならば、トレードの練習は必要ないわけですから、最初はロスカットが繰り返されるかもしれません。それを見越して、最小ロットでのトレード練習を行うわけです。さらには、最初に決めた損失額=必要経費が払えなければ、そもそもそのトレードは行わないわけですから、たとえ必要経費を払うことになっても、それは納得の上での必要経費で、練習トレードを1回行うための練習代と思えばよいです。テニスの練習をするのに、コート代を払ってコートを借りて、練習するようなものです。

以上のような練習トレードを飽きるほど繰り返すと、自然とトレードしている銘柄の変動感覚というのが身についてきます。これは習うより、慣れろという感覚ですね。

練習トレードを行うことによって、株価の変動感覚をみつけると同時に、いつどこで玉をいれるのがよいのか、そして、想定外の動きになったとき、躊躇なく損切りができるかなど、これからうねり取りを本格的に行う上でのいろいろな技術がこの練習トレードに含まれています。実戦でのどんな複雑な売買でも、その基本はこの練習トレードに含まれていると言っても過言ではありません。株価の値動きのリズムに合わせ玉を動かし、玉の平均値を有利にして、利益を出しやすくする、想定外の動きになったら躊躇なく仕切り直すなど、実践も練習トレードのエッセンスそのままです。

練習トレードは、その後の実践売買で行うことの基本を学ぶための大切なトレーニングですので、練習とはいえ、資金を実際にいれてトレードを行いますから、気を抜くことなく、真剣に練習に取り組む必要があります。

うねり取りは、その技術を身につければ、誰でも利益を出すことができるトレード手法と、私は思っていますから、真剣に努力すれば、きっと結果がついてくるでしょう。